ストレスは、自律神経の乱れに繋がる原因の一つとされています。
自律神経の乱れは体を萎縮させてしまい、血流を滞らせ、肩こりや腰痛などの体の不調のきっかけになることも。
今回は育児中のストレスにフォーカスをあて、
育児カウンセラーの若狭さんに、子育てで感じるストレスとの向き合い方を聞いてみました。
子どもにも影響する!?ママの育児ストレス
育児カウンセラーの若狭さんに、ママのストレスによる子どもへの影響について教えていただきました。
Q,ママからの相談の中で、一番多い悩みは何ですか?
A,育児中のママは、子育てに対する理想と現実のギャップからストレスを感じることが多いようです。
そのストレスに対するお悩み相談が多いです。
Q,ママのストレスが子どもに影響することはありますか?
A,ストレスが溜まると、ママの心に余裕がなくなります。
心の余裕がなくなると、感情に任せた発言をして子どもを傷つけてしまう傾向にあります。
“つい発してしまった傷つける言葉”によって、子どもが不安を強く感じてしまうことや、子どもとの信頼関係を大きく崩してしまうことがあります。
Q,子どもを傷つける発言を、ついしてしまった場合の対処法はありますか?
A,素直に謝るのが一番です。
子どもは大人の行動を見て、人との関わり方を学んでいきます。
親が『相手を傷つけてしまったら謝る』ということを、見本として示してあげることが大切です。
謝る際に「あなた(子ども)のためを思って・・・」「あなた(子ども)が〇〇だから・・・」などと、子どものせいにしてしまう言葉を加えるのはNGです。
まずは子どもに対して誠実に、素直に謝りましょう。
合わせて『アイメッセージ』を使うと良いでしょう。
『アイメッセージ』とは、主語を自分にして伝えるメッセージです。
『アイメッセージ』を使って謝ると、「私が悪いと感じている。」「今後は私も気をつける」という伝え方になります。
『悪いのは自分で、反省をしている』ということが伝わるように謝りましょう。
さらに、なぜ傷つける言葉を言ってしまったのか、理由も合わせて伝えると、子どもも納得してくれるでしょう。
\若狭さんのコメント/
ママのストレスは、子どもにも伝わります。
子どもは繊細なので、ママのストレスによるピリッとした空気感に、不安を感じてしまうことも。
ですが、ストレスを抑え込むのはよくありません。
ストレスによって、心や体の不調を引き起こし、育児をすることが難しくなってしまう方もいます。
そうなる前に、ストレスと向き合い、改善を目指しましょう。
育児ストレス度診断
自分ではストレスを抱えていることに気づけないこともあります。
育児カウンセラーの若狭さんに、育児中のママに多いストレスを抱えている時の特徴を教えてもらいました。
多く当てはまるほど、ストレスを抱えている可能性があります。
あなたはいくつ当てはまりますか?
当てはまる数をチェック
- 物事が上手くいかなかった時、自分を責める
- イライラを発散させずにため込んでしまう
- マイナス思考になりやすい
- 他の家庭と自分の家庭を比べてしまうことが多い
- 疲れているのに眠れない(寝つきが悪い)
- 趣味や好きなことを楽しめない
- つい家族を傷つけるような発言をしてしまうことが増えた
育児ストレスを感じやすくなる5つの原因と解消方法
育児カウンセラーの若狭さんによると、育児にストレスを感じやすくなる原因は、大きく5つあるようです。
ストレスの原因と解消方法を教えてもらいました。
ストレスの原因(1):睡眠不足になっている
ウォーキングなど軽めの有酸素運動をしてみましょう。
体を動かすことは、リフレッシュにもつながるのでおすすめです。
寝室を暖色の間接照明にするのもいいでしょう。
寝酒は睡眠の質を低下させる原因の一つなので、できるだけ控えてくださいね。
こちらの記事で、おうちで気軽にできる自律神経を整える手助けをしてくれるヨガも紹介しているので
ぜひ試してみてくださいね!
★【ヨガインストラクター監修】自律神経を整えるために効果的なヨガ3選★
ストレスの原因(2):自分の時間が取れていない
最近では、託児サービスもたくさんあります。
サービスを利用するとして自分の自由時間を確保できますよ。
育児を休むことに対して罪悪感を持つ方もいらっしゃいますが、ママのストレスは子どもにも伝わり、子どもを不安にさせてしまう場合もあります。
子どもに安心感を与えるためにも、自分の時間を作ってみては?
『自分時間』にココアを飲んでほっこりしてみてはいかがでしょう?
ココアに含まれている、カリウム・マグネシウム・鉄分・亜鉛・カカオポリフェノールなどの栄養素が、体を温めるためのサポートもしてくれます。
ココアのアレンジレシピも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください♫
★【管理栄養士監修】ココアで血流改善できる?効果やカロリー・レシピも紹介★
ストレスの原因(3):孤独を感じている
同じような環境にいる友達を増やすといいでしょう。
育児中の女性が集まる“育児サークル”などは、SNSで検索するとたくさん出てきます。
SNS上での繋がりだけではなく、交流会などにも参加してみるのもおすすめ。
直接、人と会って話を聞いてもらうことも、ストレスを軽減させる一つの方法です。
また、育児に対するストレスに関して、相談できる場所もあります。
例えば、各自治体の子育て支援窓口、メンタルクリニックなどです。
各自治体の子育て支援窓口は、インターネットで『お住いの地域』と『子育て支援センター』と検索すると出てきます。
メンタルクリニックでは基本的に、どこでも育児の悩みに対する心の辛さを和らげるための対処法を提案してくれますよ。
※メンタルクリニックによっては、対応範囲が異なる場合があります。
クリニックに行く前に、電話などで自分の相談したい内容に対応しているかを確認するとよいでしょう。
ストレスの原因(4):育児の情報を集めすぎている
育児情報はあくまで参考程度に捉えましょう。
“育児が想像通りに進まないのはあたり前”くらいのゆとりを持った気持ちで育児に取り組みましょう。
ストレスの原因(5):育児に責任を感じすぎてしまう
育児にかかる負担をすべて一人で背負い込んでしまうことも、ストレスの一つです。
育児は一人で行うものではありません。
パートナーや家族、友人など周囲の人に頼ってみることも大切です。
次の項目では、夫婦で上手に協力して育児をするためのポイントを若狭さんに伺いました。
夫婦で協力して育児をするためのポイントは??
夫婦で育児を協力する方法(1):子育て手帳を夫婦で一緒に使う
日記仕様になっている子育て手帳もありますし、最近ではアプリも出ています。夫婦で一緒に子どもの成長過程を日記に記していくことでより一層、夫婦2人で育児をしているという自覚を持てるでしょう。
夫婦で育児を協力する方法(2):育児教室に夫婦で参加する
自治体などが行う育児教室に夫婦で参加するのもいいでしょう。育児教室や離乳食教室など、さまざまな子育てに関する講座があります。夫婦で参加することで、さらに自信を持って育児ができるようになるでしょう。
夫婦で育児を協力する方法(3):夫婦間でコミュニケーションをとる
\若狭さんコメント/
子どもが生まれてからは目の前のことに精一杯で、夫婦でじっくりコミュニケーションを取ることができなくなる場合もあります。
コミュニケーション不足からすれ違いが起こらないように、日頃から意識してコミュニケーションを取りましょう。
意見を押し通そうとしたり、我慢をしたりせず、お互いを尊重し合ったコミュニケーションを心がけてくださいね。
コミュニケーションが上手く取れない場合は、ご両親に相談するのもいいでしょう。
夫婦で育児を協力する方法(4):夫婦二人だけの時間を持つ
\若狭さんコメント/
先ほど「夫婦間でコミュニケーションを取る」ことが大切だとお伝えしましたが、育児の合間にコミュニケーションを取れる時間は限られてしまいます。
夫婦二人だけでゆっくり過ごす時間を取ることも大切です。
ベビーシッターに子どもの世話をお願いして、夫婦でお出かけをするのもいいでしょう。
ちなみに海外ではベビーシッターにお願いして、夫婦だけでデートをすることはごく普通です。
ぜひ参考にしてくださいね。
まとめ
育児は思うようにいかないことがほとんど。
思うようにいかないことで、自分を責めることはストレスに繋がります。
肩の力を抜いて、育児と向き合っていきましょう。
パートナーや家族、友人に話を聞いてもらうだけでもストレスは軽減するので、頼るのが苦手な方も、まずは話をすることから始めてみてはいかがでしょう。